サウナエッセイ 「サウナの向こう側」

初めてのサウナ

はじめてのサウナは、小学校で通ったスイミングスクール

レッスンで冷え切った体を温める採暖室に近いもので、冬のレッスン終わりには必ず入るようにしていた

入ったといってもせいぜい2~3分程度
送迎バスの時間にあわせて身支度しなければならない

子供が入ることを想定したサウナは
おそらく温度もさほど高温ではなかったように思う

初めてのサウナに嫌な思い出なんて全くないのに、いつの間にやらサウナが苦手になっていた

暑さも湿度も得意ではない私にとってのサウナは「選ばれし精鋭たちのみが足を踏み入れる空間」

サウナを出入りしているおばちゃんたちには
何だか玄人っぽい貫禄が感じられたし
びっしょり汗をかくまでサウナに居続けられることが信じられなかった

もし過去の私に「なぜサウナに入っていられるのか」と問われたら
サウナの向こう側を知ってしまったからだと答えるだろう(誰)

きっかけは、親友×サ道

ある日を境に、Twitterのタイムラインがサウナまみれになった

親友のmちゃんが、サ道というドラマをきっかけにサウナにハマったらしい

どれどれと、Amazonプライムで2話くらい見てみたけど
当時の私にはあまりピンとこなかった(何故of何故)

mちゃんと私は馬が合う

彼女がおススメしてくれるものは大体試してみるし
どれも満足度の高いものばかり

mちゃんがマルチ商法をはじめたら
まっさきに私はカモになろう

彼女がマルチにハマらないことを願うばかりだ

苦手な同性のタイプが大体一緒なので、お互いの地雷をふむことが無いし

笑いのツボも似ているから
取り繕わない素の自分でも居心地のいい、貴重な友人だ

我々の会話をそのままTwitterに投下しようものなら大炎上間違いなしである

彼女は私と違い、運動が好きでしっかり体系管理をしている
健康面に関しては、私よりも格段に意識が高い(私が低いだけ説も)

そんな彼女がどハマりした「サウナ」

mちゃんも元々苦手だったというけれど
適度に運動できる人=辛抱づよさのある人だろうから

私には刺さらないだろうなと思っていた

ただ一点、すごく興味を惹かれたことがあった

ととのってみたい

「気持ちいい眩暈」
「五感が研ぎ澄まされる」
「イスと同化する」
「キマったみたいになる」

感じ方は人によって全然ちがうようだ

俄然、自分がととのったらどうなるのか体験してみたくなるのが性

mちゃんアシストのもと、歌舞伎町のテルマー湯でサウナデビュー

サウナは8分入れたけど、水風呂は30秒で離脱してしまう…
水風呂に1分入るという目標がなかなかクリアできない

mちゃんとサウナ室に二人きりになるタイミングがあり
広い3段サウナの2段目、サウナのど真ん中で話していたときのこと

一人の女性が入ってきたので、お口にチャックする我々

バキバキにしまった体に、小宇宙のようなスカルプネイル
意思の強そうなその美人は、私とmちゃんの中間・下段にどかっと腰かけた

人口密度を上げたいのか
はたまたバミューダトライアングルでも生み出したいのか

こんなに空いているのにわざわざ真ん前に陣取ったあと
両手をどーんと後ろについてのけぞり、ピーンと伸ばした足を組む

サバンナで、動物が自分の強さを見せつけるかのように
女としての強さを誇示されまくるという突発イベント発生

「…っこのままでは、喰われるっ…!!」

身の危険を察知した我々は、早々にサウナから退散する運びとなった

一応言っておくが彼女に全く罪はない

お気に入りの場所かもしれないし
どこに陣取ろうがその人の勝手、他人にとやかくいう資格などない

しかし我々の目には
うっかり縄張りに足を踏み入れたシマウマを狩る雌豹にうつった

それだけのことだ

こうして私のサウナデビューは
違う意味でのドキドキを堪能し、ととのいを迎えることなく強制終了した

初ととのいはドーミーイン

当時の職場は湾岸エリアにあり
門前仲町に住む友人宅を訪れた後、帰宅するのがしこたま面倒だなと思った

かといって友人宅にお泊りさせて頂くのは
仲の善し悪しにかかわらず、案外気にしいの私にとってはハードルが高い

ということでサウナー界隈に話題の
八丁堀ドーミーインに泊まることにした

22時くらいにはチェックインするはずが
友人宅でのバチェロレッテ鑑賞会に夢中になりすぎた

24時から25時までのお風呂タイムとなってしまったので
急いで体を清めてサウナに向かう

100℃近いサウナでしっかりと蒸された後
水風呂がないので冷シャワーをしっかり目に浴びて
露天エリアで外気浴…

そよ風を堪能していると視界がゆっくりと回転し始め、テレビの音量が上がったようにクリアに聞こえてきた

視界の回転が落ち着いたころには
眠くて仕方なかった頭がスッキリとして
西川きよし級と噂される人よりデカい目がさらにパッチリした

これがととのうということか、ヘレン…!

とりあえず一度はととのってみたい、と思っていたはずなのに
一度ととのってしまったら最後…サウナの虜になってしまった

サウナ室の扉の向こう側にあるのは熱気だけではない
喜びと発見が幾重にも待ち受けていることを知った記念すべき日である

そしてサウナで出会う人々は
素っ裸で隠しようのない分、なんだか濃ゆくて面白い

私の内に留めるのももったいないので
こんなふうに、ときどき記録に残していくことにした

施設紹介の記事とは違う、やや黒めの語り口を楽しんでいただけると幸いである

2 COMMENTS

よっしぃ

はじめまして😊長崎県の永田と申します。
突然しつれいします!
ひょんなことからTwitterでブログを見つけて、拝見しました✨
早くサウナに行きたくなる内容ばかりで、素敵です✨
Twitterフォローさせて頂いきました。
投稿楽しみにしていますね✨

返信する
kemmy923

コメントありがとうございます!
ブログ記事を読んでいただいただけでも嬉しいのに
Twitterから来てくださったなんて余計うれしいです(涙)

頻繁に記事掲載はできないのですが
少しずつUPしていきますので見ていただけると嬉しいです♡

返信する

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