さよなら37歳、こんにちは38歳、移住します九州

とうとうこの日が来てしまった…

本日9月23日。私のゴールデンサウナyear(37歳)は終了し、38歳になりました。

37歳を振り返ってみると、平凡な私の人生の中ではとてもチャレンジングな1年だったと思います。

自動車免許をとって一人で遠方のサウナまで運転したり、webライターとしてはじめて原稿料をいただいたり。2~3年前の自分が想像もしなかった世界線を歩いているような、不思議な感覚です。

高学歴でもなければ、会社員として目立った成果をあげられるタイプでもない。人事評価はいつもB、可もなく不可もないパフォーマンス。そんな私にとって、この一年は本当に刺激的なものでした。

誰も興味がないだろうと、あまり自分の事を話してこなかったのですが、今日は誕生日。

「サヲトメ」の中の人についての、いままでとこれからを語らせてください。

webライターになるまでのわたし

秋田県の地方都市に生まれる。

高校の文化祭実行委員を経験したことをきっかけに、こんな日々が続いたら人生が楽しそうだな、という単純な理由でイベント系の専門学校に進学を決めます。

卒業後は旅行会社に就職。団体旅行の工程企画や、添乗員として同行したり、飛び込み営業で玉砕したりを繰り返す日々。営業成績は鳴かず飛ばず。体育会系の社風にもなじめず、年齢を重ねても続けられる職種を求め、転職して経理の道を歩むことを決意します。

数字が好きとか、そんなことは全くなく、「どこの会社にもかならず存在する、つぶしのきく職種」として選びました。簿記3級・2級の資格は転職してから取りました。(2級試験は3回くらい落ちました…)

福利厚生が手厚い会社で、おおむね良好な人間関係。安定した職場環境でした。

とびぬけて優秀でもなく、仕事に対して熱意があるわけでもない。ただ生活の為に、日々淡々と業務をこなしていました。

大失恋直後の父との別れ

当時お付き合いしていた方と辛めのお別れをした直後に、父がこの世を去り、精神的に不安定な状態に。

30歳を過ぎての恋人との別れは、わたしの将来を不安でいっぱいにしました。また1から人間関係を構築するのか、そもそも私を愛してくれる人と出会えるのか、また人を信じることができるのか…。

ほぼ同時に訪れた父の死は、正直7年がたった今でも消化できていません。

理解はできたけど、記憶をむりやり封じ込めて思い出さないようにしています。ふたを開けたら、あふれて止まらなくなりそうで怖いのかもしれません。

仕事があってよかった、と感じたことは覚えています。何も考えずに済む時間が必要でした。土日が来るのが憂鬱になるなんて、思いもよりませんでした。

夫との出会い ~詐欺師疑惑・奇跡・トイレ婚~

前述の二つの出来事をまったく消化できていなかった私は、どんどん出会いの場へ繰り出しました。何も考えたくなかったし、孤独死する未来におびえてる暇があったら動こう!って思想だったんだと思います。

合コン、街コン、友人の紹介に婚活パーティ。数多の出会いの不発弾を経て、AIのお導きにより夫と出会います。(お察しください)

スマホの画面で夫の顔を初めて見たとき、「なんでこの人が結婚していないのかな。詐欺師かもな。」と大真面目に疑っていました。

詐欺師かも、と危惧しつつも、素敵な顔面を生で拝みたい欲望を抑えられず、会ってみることに。(危惧とは)

リアル夫は、ほんわかしていて人畜無害オーラ全開。しかし私も疑心暗鬼になっているので、詐欺師疑惑を10パーセントくらい抱いたまま、とりあえず付き合ってみることにしました。(疑心暗鬼とは)

夫は鹿児島出身なのですが、職場で唯一恋バナを共有していた同僚も鹿児島出身だったので、「鹿児島出身の人と付き合うことになった」と報告したら、なんと二人は幼稚園からの幼馴染。

ときめき草の花が咲いたよ(匂わせおひさま)

予期せぬ形で夫の素性が明らかになり、安心してお付き合いするように。

その後1年の交際を経て、私がトイレでお腹を下している最中にプロポーズされるという、嘘みたいな求婚を受け入れて結婚しました。

嘘みたいだろ…実話なんだぜ、これで…。

世界中でOPP(おなかピーピー)中にプロポーズされた女性は私だけじゃなかろうか。もし他にもいたら固い握手を交わしたい。#OPPプロポーズ で検索。

私だって夜景のキレイな場所で指輪パカ、とかやられたい人生だったよ…。

求婚の仕方に難のありすぎる夫ですが、私を絶望の淵から救ってくれた恩人で、すごく大切な人です。夫と出会えていなかったら、今の私は間違いなく存在していないと思います。

脱・サラリーマン計画始動

結婚してほどなくし、義理の両親より「鹿児島に帰ってきて欲しい」と言われます。

東京のほどよい無関心さに居心地の良さを感じている私は、「不安オブ不安!」という想いと、「残りの人生で住環境が大きく変わる回数って少ないよな、面白そうだな」という、相反する考えのはざまで揺れていました。

斜め上の求婚で読者をザワザワさせている夫は、のんびりしたところで暮らしたいという希望があるようなので、できれば叶えてあげたいな、とも。

とはいえ、鹿児島に移住して継ぐ家業があるわけではありません。鹿児島でどうやって収入を得るのか。それが一番の問題。この頃から、場所にとらわれない働き方を模索し始めます。

父の死以後「大切な人との時間」と「ストレスのない働き方」を望むように思考が変化していったのは、とても自然なことだったように思います。

2021年6月、私は会社を辞めました。鹿児島でも食べていける「何か」を探すためです。正直、なんのアテもありませんでした。

会社勤めをしながら、副業に挑戦してとっかかりを探す、というのが王道パターンかもしれませんが、不器用な私にこれは非常に難易度が高かった…。だから先に時間を作ってしまいました。

いきなり会社を辞める、という方法は誰にでもおススメできるわけではありませんが、十分な生活防衛資金と夫の給料収入があったおかげで、私の収入がゼロになっても資産がどんどん目減りする…という恐怖とは対峙せずにすみました。

たとえ無給でも、熱意をもって夢中になれたものがサウナだったので、当ブログでサウナ紹介をしていました。

このブログの記事を作成しながら、意味があるのかな。誰か見てくれてるのかな。私なにやってるんだろうな、って思う日も正直沢山あったのですが、友人が励まし、応援し続けてくれました。

友人に励まされながら投稿を続けていると、少しずつTwitterの心優しいフォロワーさんが「読みやすい」「行ってみたい」「参考になった」などの反応をくださり、コメントの一つ一つに痺れるほど感動しました。嬉しくて涙したことも沢山あります。

「誰かの役に立つ」ことを自分が生み出せたこと。それは、自己肯定感の低い私にとってはとんでもなく嬉しいことでした。

それからほどなくして、当ブログを見てくださったwebメディアからお声がけいただき、原稿料をいただいてwebライターとして活動するようになります。

目標としていた「場所にとらわれない生き方」を実現できる働き方でした。

2022年11月、鹿児島県伊佐市へ移住します

とんでもねえ長さの自分語りをすみません。ここからが本題というか、ご報告したかったことです。

私サヲトメは今年11月に、鹿児島県伊佐市に移住いたします。

気の早い引っ越し準備をするドロちゃん

伊佐市には誰も住んでいない夫の祖母のお家があります。一旦そちらに身を寄せ、空き家バンク等で自分たちの希望にあう古民家を探し、DIYしながら暮らしていけたらいいなぁと考えています。

自分のためのサウナも作ってみたいし、いずれゲストハウスみたいにできたらいいなとも思いますが、せっかくの地方移住。焦らずに、じっくり時間と向き合いながら、夫と二人でいろんなことに挑戦しながら、暮らしていけたらなと思います。

サウナのない生活は考えられない

伊佐市では、サウナ×地域おこしに取り組んでいるシュンペーさん(@PackerJohnny)をはじめとして、地域おこし協力隊や移住者の方が多く活躍されています。過去にはテントサウナイベントも開催されており、サウナ好きが多いような予感がして、勝手にそわそわしております。

九州は、一丸となってサウナを盛り上げていくぞ!という想いをとても感じるエリア。微力ではありますが、私もサウナ×九州を盛り上げていく一員になれれば嬉しいです。

ドロちゃんによる校閲も引き続き…。

私はライター業を続けながら、地域の魅力を対外的に発信するお手伝いが出来たらいいなと思っています。

夫はしばらくゆっくりと過ごし、長年働いてきた自分をいたわる時間を作って欲しいです。

もちろん収入は激減しますし、不安もたくさんあります。でも、いよいよヤバくなったら働けばいいし、そもそもいよいよヤバくなるまでに自分が何の策も取らないとは思えない。

「なんとかなる」というか、「なんとかする」と思うんですよね。

これまでの人生で、多かれ少なかれピンチや壁にぶつかってきたけど、自力でも誰かに助けてもらいながらでも、どうにかこうにかして今がある。未来の自分も、ちゃんとなんとかするハズ。(してくれよな…?)

こんなポジティブぶっておりますけれども、女性特有のとある期間中はこんなにどっしり構えていられませんし、なんなら今でもしっかり不安です。不安とわくわくの攻防戦を日々繰り広げながら、これからの1日1日を過ごしていくことでしょう。

当ブログでも、地方移住についての発信もしていけたらいいなぁ。

平凡な38歳の挑戦と第二の人生を、引き続き見守ってくださると嬉しいです。長々と駄文を読んでいただき、ありがとうございました。

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