昨今のサウナブームで、銭湯文化に注目が集まってくれればいいな
サウナをきっかけに、銭湯に足を運ぶ人が増えたらいいな
そんな思いから、先日Twitterでこんな企画を打ち出してみました
沢山の方がRT&いいねで拡散してくださいました、ご協力ありがとうございます!
皆さんに拡散していただいたおかげで、2つの銭湯さんに取材をさせていただけることになりました(歓喜)
本日ご紹介する「富久の湯」運営の山本浩人さんは、この企画をみて「サウナのない銭湯は企画対象外でしょうか…?」とDMをくださいました
サウナに特化したブログとTwitterアカウントのため、
サウナのない銭湯さんに対して集客効果がどこまであるのか未知数ですが、それでもよろしければ是非!とお話を伺えることになりました
「サウナがないならちょっと…」と閉じるボタンを押そうとしているあなた
ちょっとお待ちを!!
今回ご連絡をくださった山本さん(23歳)が、富久の湯さんの運営をするまでのお話が凄かったんです…!
- 銭湯文化を広めたい熱い思いを持った二人の若者
- 都内銭湯に事業を継がせてほしいと200件のテレアポ
- 富久の湯のオーナーさんが快諾
- 平日仕事、土日で銭湯運営を学ぶ激動の日々
- 脱サラし、2021年4月より「富久の湯」の企画・運営本格始動
実に興味深い…!
書籍になりそうなくらい濃い内容だったのですが、お風呂の紹介もボリューミーなので箇条書きでのご紹介ですみません(涙)
しかし俄然興味がわきませんか!?どんな銭湯運営をしているのか…!
今年4月から山本さん、コーディーさん、湯島ちょこさんの若者3人で運営している富久の湯さんの魅力と、新たな取り組みをたっぷりご紹介いたします
もくじ
富久の湯へのアクセスは?
入谷って、東京在住者以外あまり馴染みがない地名かもしれませんが
上野と浅草の間に位置している下町風情あふれる街です♪
東京メトロ日比谷線の「入谷(いりや)」駅、3番出口より10分弱
てくてく歩いて、見えてきた…!
小上がり前にはスロープが設置されているバリアフリー設計
下駄箱に靴を預けたら、自動ドアを開けて右側にある受付で料金をお支払いします
フロント隣にある紫ののれんの先が女湯ですが、そちらはのちほど…♡
くるりと視線を左に向けると、ビンテージのインテリアと手入れの行き届いた素敵なお庭の待合室…!
インテリアや植物は、富久の湯のオーナー様チョイスで置かれたものだそう
ジャズピアノのBGMが素敵な空間にマッチして、大人のゆとりを感じさせます
お庭の植物たちも生き生きしていて大切にされているのが良くわかります
お風呂上がりのほわほわした気持ちで、ふかふかのソファに腰かけてお庭を眺めドリンクを頂くのも堪らんですね…!!
貸しハンドタオルが無料、バスタオルが50円…!!
お客様へのお思いやりをひしひしと感じます
広くて綺麗な脱衣所
清潔感のある脱衣所は、広くてゆとりが感じられます
壁側一列のロッカーは古いながらもそれを感じさせない程状態がよく、長い年月大切に使われてきたことを物語っています
壁側に集約されているので、他の方の邪魔にならないように気をつけたいところ…譲り合って生まれるちょっとしたコミュニケーションが嬉しかったりして
座れる場所が沢山用意されており、足腰に不安のあるかたや妊婦さんにも配慮が行き届いています
象徴的な二人掛けのロッキングチェア、飴色に輝いてとても素敵…!
ドライヤーはなんと無料、ロッカーの両端に2台置いてくださっています
この鏡台もとても素敵…気分は大正モダンガール♪
ハトムギ化粧水&保湿ジェルがあります…!化粧水だけでも嬉しいのに、保湿ジェルまで…!
ハンドタオル、ドライヤー、化粧水・保湿ジェルが無料…!?
こんなに甘えてしまっていいのだろうか…思いつきで来られちゃうよ
モザイクタイルが美しい浴室
それでは、常連さんたちに紛れて私もお風呂をいただきます!
浴室もめちゃくちゃ綺麗だ…!!
洗い場のシャワーは固定されて少しヘッドの向きが変えられるタイプと、ホースタイプの2種類があります
介護イスが5脚もあるので、必要な方が使えない…なんて状況になる心配なし!お年寄りのみならず妊婦さんも安心して利用できます♡
動かないシャワーヘッドにあわせて体を洗ってると、銭湯に来たぞって気分になれて好きなんだなぁ
床のタイル目地まで綺麗にお掃除されていて、大きな窓からの採光とそれに反射する白いタイルが浴室内をより明るく感じさせる
みんな大好き、ケロリン桶と椅子をピックアップして、まずはお清め
背中を流しあったり、甲子園の話をしたり…銭湯での常連さん達の会話ってほっこりした気持ちになるんだよなぁ
コロナで大変な世の中だけど、日常が少し取り戻せる空間だよね
さて、皆さんお気づきだろうか
壁画が絵ではなく、モザイクタイルであることに…!
男湯側との壁と湯船奥にあるタイル画は繊細で美しく、心に「ストン」と感動が降りてくる…うっとりため息をついてしまうほどです
3種類のお風呂を楽しもう♪
富久の湯のお湯は左から「あつ湯・ラドン鉱石湯・ぬる湯」の3種類
浴槽の下部にお湯の通り道があり、それぞれのお風呂が繋がっています
【あつ湯】
あつ湯は46℃を指していましたが、入ってみると数字ほど熱くは感じずさっと気持ちよく入れるいい温度
浴槽が結構深くて、立つと腰上(くびれと言いたいがくびれはない)くらいの水位でバイブラが気持ちいいです◎
【ラドン鉱石湯】
中央のラドン鉱石湯は、湯船の左隅にでっかい石が沈んていてびっくり!
これが噂のラドン鉱石かい…!とミーハーな私は撫でて楽しみました
1箇所ジェットがあるのも嬉しい♪
【ぬる湯】
右側にあるぬる湯は、ピンク色のタイルで囲われたミニ噴水から出てくるお水がぷくぷくと可愛らしく、2箇所ジェットを楽しめるスペースがあります
水風呂がないお風呂は久しぶりなので、サウナも大好き山本さんにおすすめの入浴法を伺いました♪
「お湯に5分ほど浸かったあと、ケロリン桶に水を溜めてそれを浴びるのがお気に入りです」とのこと
ポカポカに温まった体に、お水を掛けてクールダウン…イイ!!
体全体にかけるのももちろん気持ちがいいのですが、
頭にかけてみたり、足にかけてみたりとピンポイントで冷やしたいところを冷やせます♪
山本さんはサウナ大好きなので、水風呂愛好家の気持ちにこたえられるよう
クールダウンのアイディアを思案中だそうです!(ドキドキ…!)
わくわくするイベントを多数開催中
「銭湯文化を広げていくために、次世代を担う子供たちが銭湯に触れる機会をふやすことが必要」と山本さん
- 銭湯のお仕事体験ワークショップ
- お風呂にお絵描き&お掃除+駄菓子屋さんイベント
- 銭湯屋上でヨガ体験(親世代へのアピール)
子供たちがどうしたら銭湯に来てくれるのか、という視点で様々なイベントを実施しています
現役世代のアピールもさることながら、銭湯文化を広めるにはこどもたちにとっても銭湯が身近なものであることが大切だという考えにはっとしました
9月には縁日イベントを開催予定とのこと!
お祭り気分を楽しんだ後に、お風呂におもいっきりお絵描きしたあとはお水まみれの大掃除…めっちゃ楽しそう、子供に戻りたい(切実)
お子さんと一緒に参加してみてはいかがでしょうか♡
銭湯紹介のVlogが素晴らしいので見てくれ!!
山本さんが作成している、銭湯を紹介するVlogが本当に素晴らしいのでぜひ見てほしい…!
行ってみたかった銭湯の様子を、動画でチェックできるなんて貴重です(興奮)
国内だけではなく、海外の方にも銭湯文化を認知してもらえるようにはじめられたそうです
「どうしたらできるのか」を考え、柔軟な発想と新世代のツールで挑戦を続ける若い世代の方たちが、日本の銭湯文化に革命をもたらす未来がもうすぐそこまで来ているのかもしれません
ご近所サウナ銭湯メシのご紹介♡
富久の湯さんとセットで行きたいお店のご紹介です!
PQ’s (ピーキューズ)/ヴィーガン料理
山本さんにお伺いしたおススメのお店がこちらのPQ’sさん
富久の湯さんのはす向かいにあるヴィーガン料理のお店です♪
緊急事態宣言中はテイクアウトのみの営業となりますが
特別に店内でお料理をいただけることになりました(ありがとうございます!)
注文したのはこちら、チーズカレーそぼろ粥(900円)
美しい盛り付けにきゅん…♡
崩すのがもったいないくらいですが、いただいてみます…!
珍しいターメリックのお粥は、見た目とは裏腹に優しい味付け
自家製のヴィーガンチーズソースと混ぜてみると、コクが加わり深みのある味わいに変化します
ローストされたしめじには程よい塩味とうまみがギュギュ!っと凝縮されていて
そのまま食べても、おかゆと食べてもうんまぁぁぁ…
しっかりカレー味の大豆ミートで満足感もあり、スパイスの効いたおかゆが夏の疲れた胃腸にしみわたる…!
さりげなく添えられた付け合わせもどれも美味しく、帰宅後に夫にいかにおいしかったか説明するくらい満足度の高いお店です♪
rébon Kaisaiyu(レボン快哉湯)
もう1件は入谷駅の裏側に位置するレボン快哉湯
2016年に惜しまれつつも廃業した「快哉湯」さんがオフィス&カフェに姿を変えました
建物の外観はもとより、内部・備品にいたるまで随所に快哉湯さんの面影を感じることができます
銭湯としての佇まいを極力そのままに、脱衣所部分をカフェスペース・浴室部分は建築設計会社のサテライトオフィスとして生まれ変わりました
壁画がそのまま残っているだけでも感動なのに…!
美味しいココナッツアイスに舌鼓をうちつつ、Wi-Fiを利用してクールダウンしながら記事作成しました◎
銭湯でブログ更新できるなんて完全に私得、めちゃめちゃはかどった…!!
銭湯好き&カフェ好きな皆さん、ぜひ行ってみてください♡
変わらないもの、なくなるもの、変化するもの…いろんな形がありますね
どれにも善し悪しということはなくて
挑戦することや変わらずあり続けること・変化しようとすることに、しなやかに対応できる自分でありたいと感じる一日となりました
富久の湯さん・PQ’sさん・ébon Kaisaiyuさん
取材にご協力いただき、ありがとうございました♡