【目指せ!古民家サウナ】古民家購入から4か月、進捗はいかに!?

こんにちは、サウナライターサヲトメこと、田中久美子です。鹿児島県伊佐市の地域おこし協力隊として活動中です。

8月の上旬に購入した古民家を活用した場づくりのために、諸々動き出しております。

購入からおよそ4か月がたちましたので、今日は進捗と近況をご報告できればと思います!

【ミッション1】友人の生活スペースの確保

まず取り掛かったのは、前回のブログでもご報告しました水回りのお掃除と生活スペースの確保です。

ふしぎなことに、人が住まなくなると家もどんどん元気がなくなっていきます。動物の出入りによるダメージや、空気が動かないことで発生する湿気やカビも、家にとっては好ましくありません。

私たちが購入したお家は、親戚の方が定期的に風を入れて下さったり、庭木の手入れをしてくださっていたため、数年空き家だったとは思えないほど良い状態だったため、ちょうど住まいを探していた友人が場が完成するまでの間、生活をしてくれることになりました。

ということで、まずは生活に欠かせない水回りのお掃除から着手しました。キッチンや水回りに残されていたものを処分し、水回りをすぐに使えるようにしました。どこもゴミを処分しただけで、すぐに使用できる状態でした!

広いシンクのキッチン♪

真夏に一生懸命お掃除した様子です。チャカチャカ動いてるように見えますが、実際は休み休み頑張りました。もうね、そんなに体力ないうえに、無理=生命の危機なのでね…。

ピカピカタイルのキレイなお風呂
不器用の味方・受け口の広い洗面台(びちゃびちゃにしがちな私、歓喜)

お庭に面したこの二部屋にある荷物をせっせとまとめて、スペースを確保。8月上旬から住み始めてくれています。(感謝!)

【ミッション2】タンスの中身を処分せよ!

無事友人の居住スペースが整ったところで、次に着手したのはタンスや本棚などの中身の処分。

部屋の広さや空間を把握するためには、大物家具をスッキリさせたいところ。中身が入っていては動かすのも一苦労なので、布団ダンスや洋服ダンスをひたすら開けていきます。

何人家族ですか…?というくらいの布団。せっせと運び出した数日後…

こんなに出てくるなら、貸布団屋さんという事業展開を視野にいれればよかった(笑)

昔はどのお家にもあった、このタイプの布団だんす。廊下部分にすっぽりと収まっているので、このタンスを処分したのち、この場所は廊下として活用する予定です。

お洋服フィーバーなこのお部屋も…

かなりスッキリ!沢山あったお洋服のうちのいくつかは、欲しいと言ってくれた友人が着てくれています。また着てくれる人がいて、きっと服もよろこんでくれている…はず!

色んなものの退避場所となっていたこの和室も…

かなりスッキリしてきた感じがしませんか!?

ごみとして処分するものを入れるちょうどいい袋がなくて、市の有料ゴミ袋を沢山購入し、少量ずつ収集日に捨てていきました。一気に捨ててしまうと方々にご迷惑がかかるかなぁと心配だったので、6,7袋くらいずつ収集所に出すことにしました。

大きいゴミは、車にのせて市のごみ処理施設「未来館」にせっせと運んでいます。

【ミッション3】石だらけの部屋、どうしよう!?

通称「石の部屋」

私が購入した古民家には、「石の部屋」と勝手に名付けた部屋があります。文字通り、石だらけなのです。

棚にびっしりと埋め尽くされた大小さまざまな「石」たち。

引き出しにも沢山の石!

実は伊佐市、「金の産出量」日本一なんですよ。そしてこのお家は、かつて金が採掘され1977年に閉山した「大口鉱山」の鉱山事務所として活用されてきたお家なのです!

この部屋は、そんな事務所兼応接室として使われてきた場所だとおもわれます。

このお家にお住まいだった前所有者さんのお父様は鉱山技師さんだったそうで、鉱山関連の書籍や石の標本などが沢山残されている状態でした。

「この部屋にある石や資料を、できるだけ有効に活用して欲しい」という前所有者さんの願いもあり、私もそんな想いに、出来る限りお答えしたいと感じました。市役所職員の方や地域の方に相談し、解決の糸口が少し見えてきました。

まずは、菱刈地区にある「ふるさといきがいセンター」内の郷土資料館にご連絡することにしました。郷土資料館には、伊佐の歴史を知る事が出来る様々な資料が保管・展示されています。

郷土資料館

ご連絡してすぐに、資料や鉱石の確認に来ていただいたのち、資料として活用できそうなものは寄贈させていただくことになりました。

鉱石の標本などを引き取りにきていただき、伊佐市の郷土資料館で保管・一部展示いただけることになりました。前所有者さんにもご報告したところ、大変喜んでいただき私たち夫婦もホッとした出来事でした。

寄贈品の一部を展示いただいております!

石は一安心ですが、本棚にはまだまだ沢山の資料が…

このまま処分していいのだろうか…と悩んでいると、郷土資料館の館長様より「菱刈鉱山に連絡してみてはどうか」と助言をいただきました。

菱刈鉱山は「住友金属鉱山株式会社」が採掘を進める金山のことなのですが、伊佐市では菱刈鉱山=会社名のような意味合いで使われることが多いように感じます。)

住友金属鉱山へご連絡し、郷土資料館同様に見に来ていただいたのち、必要な書類や資料を引き取っていただくことになりました。伊佐市以外の鉱山資料もたくさんあり、住友金属鉱山さまがいったん引き受け、各所へ寄贈手続きしてくださることになりました!

一個人からの事情説明や、資料の詳細などをお伝えするのは大変でしょうから、と言っていただき、大変ありがたいお申し出に甘えさせていただくことにしました。

沢山の資料を選別してくださったのは、普段鉱山で石の選別を行っているいわば「選別のプロ」の皆さまです。安全確認もしっかりなさっておられました…!さすがプロフェッショナル!!

あっという間に箱詰めされ、住友金属鉱山様に運ばれていった書類たち。

「紙資料しかない時代のものは、一度失われてしまうと二度と見ることができないので、お声がけいただき良かったです」と言っていただき、私たちも嬉しくなりました。

こうして、適所に送られたあとに残った資料や書籍はひたすらに紐でくくり、処分することに。価値のある古書も沢山あるような気がしますが、処分前にできるかぎりの事は出来たのではないかと思います。

それでも本だけでこんなにありまして…。縛りすぎて手が腱鞘炎になり、運び出しで腰痛になり、「本、手強いぃぃ…」と何度もくじけそうになりましただわよ。重いんだもの。本だけで車2台分、処分料5,000円くらいかかりましたが、地道に続けた結果…

(ビフォー)これが…
(アフター)さっぱりスッキリー!!

書籍は欲しいというかたがいたり、処分するにしても少量ずつであれば十分に人の手で運べるものですので、ご自宅の整理などをお考えの方は少しずつ着手することをお勧めいたします…!

お掃除はまだまだ続く…ゆっくりと。

地道にお掃除を続けて、結構な断捨離が出来たと思うのですが、じつはまだまだ手付かずの部分があるんです。

納屋とか…
納屋とか…
納屋とか…
物置とか…

おもわず大都会を歌いたくなる果てしなさですが、引き続きコツコツと頑張ってまいります…!

そうそう、実は伊佐市の皆様にもこの様子をお届けできる機会をいただきました。
伊佐市の市報12月号より、隔月で古民家の連載をさせていただけることになりました。「空き家を活用している人がいるんだな」「なんだか楽しそうだな」「こんなところで苦労するんだな」など、身近に感じていただきながら、誰もが抱えるかもしれない空き家についての関心が高まったら嬉しいなと思います。

出来ることからすこしずつ、それもほんとうに少しずつですが、引き続きお片付け進めてまいります。

派手さはないし、要領もよくはないし。一歩ずつ、ゆっくりしか進められないんだけど。頼りがいのある友人たちに助けてもらいながら、地域の方にも励ましていただきながら、自分らしく進めていきますので、ひきつづきスローペースな更新を見守ってくれたら嬉しいです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました♡

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